その特定の地域には長生きのための何らかの秘密があると考えるのが自然です。
本書は長寿をテーマに、ナショナルジオグラフィックに寄稿していたジャーナリストが書いた一冊。
- イタリア・サルデーニャ島
- 日本・沖縄
- アメリカ・ロマリンダ
- 中米コスタリカ・ニコジャ半島
そこから導き出された結論は、
- 適度な運動を続ける
- 腹八分で摂取カロリーを抑える
- 植物性食品を食べる
- 適度に赤ワインを飲む
- はっきりとした目的意識を持つ
- 人生をスローダウンする
- 信仰心を持つ
- 家族を最優先にする
- 人とつながる
最近僕はアンチエイジング医学を勉強し始めているのですが、そこで話題になるテーマが多くて興味深かったです。
特に食事は腹八分にし、食べ過ぎないようにすることということは盛んに言われています。
本書では赤ワインとナッツの効用についても力説されています。
僕は適度にお酒を呑んで楽しくなるのが好きなので、これはうれしいニュース。節制ばかりでは楽しくないですから。
ワインの中でもサルデーニャ地方のカンノナウ種ブドウはポリフェノールの作用がほかのワインに比べて2倍も3倍も強いのだそうです。
また、ナッツは冠動脈に起因する心疾患にかかるリスクを減らす。一回60グラムのナッツを週に5回以上食べていた人は、ナッツを食べない人より平均2年長生きする。そういったことが言われています。
ナッツの中でお勧めされているのは、アーモンド、ピーナッツ、ピーカンナッツ、ピスタチオ、ハシバミ、くるみ、松の実など。
ワインは1日1~2杯、ナッツは50gくらいを目安に摂取するといいそう。ワインもナッツも摂り過ぎには注意ですよ!アルコール、カロリーを過量に摂取することになります。
僕はさっそくカンノナウワインとナッツを試してみることにします。
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アンチエイジング的な話題の問題点はなかなか医学的な証明がされていることが少ない点です。情報が玉石混交なのも事実です。これからデータの蓄積と検証がされていくことと思います。
ただ、医学的裏付けを待っていてもいつになるか分かりませんから、いい歳のとり方をしたければ、害のない範囲で実践していくのが現実的かと。