アスペルガー障害では自分の興味のあることや関心のあることに限定的に執着するという特徴がある。対人関係についても相手の感情を汲んで話をしたり、言葉の裏を読んで会話をするということが苦手などで孤立してしまう可能性が高い。
ところで自閉性障害(自閉症)は3歳位までに症状があらわれ、以下の3つを主な特徴とする行動的症候群とされている。
- 対人相互反応の質的な障害
- 意思伝達の著しい異常またはその発達の障害
- 活動と興味の範囲の著しい限局性
要するにアスペルガー障害はごく簡単に言うと、言葉や知能に遅れがない自閉症で、コミュニケーション障害が目立つ状態のことを指す。
ADHD(注意欠如・多動性障害)は不注意、多動性、衝動性が症状の主体である。アスペルガーと同様に言葉や知能の遅れはない。
一つの物事に執着するということはなく、逆に興味や関心のあることはすぐに変わってしまうためじっと集中していることができない。
そのため対人関係でも、その場の雰囲気や相手の感情を汲んであげることは可能だが、すぐに暴れたり、衝動的な部分があるため、アスペルガー症候群とは違った意味で対人関係作りが難しくなる。結果としてコミュニケーション障害が生じる。